スタッフブログ
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前回の私のブログ「あなたの店は売れません!」、確かにそうだなぁとたくさんの反響を頂きました。
店舗経営コンサルタントとして、多くの悩める店舗経営者を支えてきました松本です。
今回と次回の2回に渡って、コントロールに関する事をお伝えします。
あなたの店舗をあなたの望む形にして、あなたが望む儲けを作り出すようにするために、戦わなくてはならないものすごく大切なことです。
まずチェックしてみましょう。
今回もわかりやすく飲食業を例にお話ししてみます。
経費の中で大きく60〜80%を占めるものは、「人件費」と「原価」となります。
原価に関しては、コントロール出来るオーナーや店長が多いのですが、「人件費」はコントロールするのが下手な方が、ほとんどだと感じています。
□10時間営業(11:00~21:00) □時給1000円 □店舗地代・リース・返済金等固定費 50万円/月 □原価30% □客単価800円 □30日営業/1ケ月 □月商200万円(1日入客約83名平均)
ピーク時間は30~40名の入客想定。
◇アルバイトを10時間(1日)使う 200-60-50-30=60 オーナーが店舗で働いて60万円の給与である。(アルバイト人件費15%)
◇アルバイトを15時間(1日)使う 200-60-50-45=45 オーナーが店舗で働いて45万円の給与である。(アルバイト人件費22.5%)
◇アルバイトを20時間(1日)使う 200-60-50-60=30 オーナーが店舗で働いて30万円の給与である。(アルバイト人件費30%)
◇アルバイトを25時間(1日)使う 200-60-50-75=15 オーナーが店舗で働いて15万円の給与である。(アルバイト人件費37.5%)
こうやって数字を単純計算出来るようにして、比較するとわかりやすいので、予測売上高を自分の売りたい金額からその半分までやってみてください。
勘が良い方はここで気づくことがあります。
ちょっと1人多く使うと何%も上がってしまう点で人件費は%ではおさえきれない、と言うことである。
アルバイト等を使う際は必ず下記の点を気をつけてください。
・シミュレーションでは、あくまで休みが1日もない状態で設定しています。休場合は、店を休みにしなくてはならない。
・日本の人件費は世界一高い。そして、労災などの保険や求人費など考えると基本的には時給だけで済まない場合も多々ある。
・あなたの店が土・日曜日に明らかに平日より売れる場合は、変に多く従業員を使って利益を減らさないようにしてください。
・あまり売れていない時間は、思い切ってアルバイトを帰す勇気を持ってください。
・新人教育は時間を短くして入れるようにしましょう。状況にもよるが1日3時間程度が良いと思います。長く入れても成長する訳ではありません。
・人件費は使ったら返って来ない事をもう一度理解してください。今日10時間使ったから明日は5時間に減らす訳にはいきません。必要である人件費を削るとお客様に迷惑をかけます。
・チェーン店などでは30分刻みで労働管理(シフト管理)している。「11時〜」を状況が許すなら「11時30分〜」入店してもらっています。時給1000円の場合は、1ケ月15000 円の経費削減となります。
・このコントロールができないことによって、オープンして数ヶ月でアルバイト給与支払いの為に借り入れをしている経営者がいます。
今回このように「人件費のコントロール」について触れたのは新規で開業する際は、店舗の作業効率を高める為に従業員を多く使いたくなることと、経営者が1人っきりで作業するのは体力も使うし、寂しいですよね。
次回は、この「コントロール」の意味を詳しくお伝えします。
数回のブログで伝えられるなんて待てないよって店舗経営者さんがいましたら、お気軽に松本までお声がけください。
店舗経営のあらゆる困ったを一緒に解決したい松本でした。
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