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テロで幕を開けた2017年。その激震からも反グローバル化の躍進が予想される欧州。
政治経験のないアメリカ大統領の誕生。終わらない難民問題。
2017年は変化の年になりそうですがどんな年になるのでしょうか?
天災は予測できませんが、世界を形作る出来事を把握することで起こりうるリスクやチャンスを検討することはできます。
この一年で注目すべき世界の出来事をまとめて見ました。
予定されている出来事がどのように私たちの生活に影響していくのでしょうか?
まず1月20日にドナルド・トランプ氏が米大統領に就任します。
TPP離脱、オバマケアの刷新、クリーンエネルギー政策の撤廃など、改革を進めていく大統領になりそうですが
何を実現させ、それにより日本にどのような影響が出るのでしょうか。
3月には英国がEU離脱のプロセスを始動します。
テリーザ・メイ首相は、市場にショックを与えないよう対内投資を促し、保守党のEU離脱派を味方に付けようとしています。
それを実現させることはかなり難しいことなのではないでしょうか。
また同じく3月にはオランダの総選挙があります。
EU の移民政策に反対する党が第 1 党に躍進するかもしれません。
欧州の動向は反グローバル化の意見が目立つようになりました。それだけ難民問題に加えて移民問題が深刻なのです。
4月に1回目のフランス大統領選、5月に2回目の大統領選が行われます。
国民戦線(FN)党首、マリーヌ・ルペン氏が1回目は勝利するのではとの見方が出ています。
その見方からも世界的なポピュリズム化がフランスでも現れています。
5月のイラン大統領選挙で保守穏健派のロウハニ大統領は、2期目に挑むとみられています。
米欧との核合意を取り付けたロウハニ政権ですが合意破棄を誓ったトランプ氏や保守強硬派からの風当たりが強そうです。
このイランの動向は中東地域内外に大きな影響を及ぼすことになりそうです。
年前半で言えばエルドアン大統領の国民投票の可能性があります。
昨年エルドアン大統領は、EU交渉に関してスピーチの後「年末までは我慢しよう、それから国民に問おう」と述べています。
国民投票の結果次第ではトルコの孤立が深まり、中東情勢がさらに混乱する可能性があります。
8月から10月にはドイツの連邦議会選挙があります。
欧州で最も重要な指導者アンゲラ・メルケル首相は、選挙で難局に直面します。
移民問題に対するメルケル氏のリベラルな路線への国民の不満が反ユーロ、反移民を掲げるペトリー党首を推すかもしれません。
秋には中国共産党代表大会が開催されます。
現執行部メンバー7人のうち、習近平国家主席と李克強首相を除き、5人は年齢によりで引退するため首脳陣の改選が行われます。
また中国最大輸出相手国のアメリカの大統領トランプ氏とはどういった関係になるのでしょうか。
こうしてみると各国のトップが変わるかもしれない選挙の多い年です。
その時に世界が、日本がそして自分自身がどのような影響を受けるのでしょうか。
起こって見なければわからない不確実なことばかりですが、全ての事象は繋がっていると思います。
不確実性が多いことはリスクと考えられますが、逆を言えば不確実の部分だけ成長のチャンスがあると言えます。
好機と危機は表裏、分かつは自分次第ー
得た情報には猜疑心を持って確かめ、不確実部分を成長へと変えていける年にしたいものですね。