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最近、行動学が気になり調べていると
やたらと動物の事例が取り上げられており
そちらに気が移ってしまいしました
動物を観ることが好きなのでその影響ですね
例えば狼について―
比喩でも一匹オオカミというのはよく使われます
私は学生時代集団で行動するのが苦手でしたので
よく一匹オオカミに例えられました
一匹オオカミはウルフパックからはみ出してしまった狼のことです
通常狼は群れを成して生活しています
しかし、コミュニケーションに失敗したり
パックの自然消滅で一匹オオカミとなることがあります。
一匹オオカミは孤独で
狩りにも不向きです
オオカミは持久力はありますが単独で狩りをするには少々分が悪い個体です
しかし
集団になれば
グリズリーだって殺せます
一匹オオカミは
良きリーダーになるための試練のようです
では良きリーダーとはどのような存在でしょうか
その前にオオカミの群れの中に
リーダーはどこに存在するのでしょうか
先陣を切って、先頭にはいません。
先頭は老いているか健康を損ねているオオカミです。
彼らが群れの全体のペースを作るそうです。
オオカミだって年老いれば歩みが鈍くなります
若いオオカミについていけなくて
年老いてから一匹オオカミになってしまっては
狩りをすることもできません
パックに守られている代わりに
敵に最初に襲われるのも年老いたオオカミになります
オオカミは元リーダーだろうと世代交代時には
老いたリーダーが争いなくしてリーダーの座を明け渡すこともあるそうです
生存を第一に考えればパック内での無駄な争いは不必要ですね
そこでパックにいる以上、彼らの歩みに合わせるのです
次の数頭は
群れの中で最も健康で強いもの
その後ろに子供たちなどの群れが続き
後ろの数頭もやはり
健康で強いものたちが並びます
そして最後の一頭がリーダーです
群れから誰かが遅れることのないように
そして何かがあったらどこにでもすぐに行けるように
上手く群れを構成すると
チームとして生きていけるようになります
群れとは社会です
人間の世界に戻れば
一流の仕事の共通点は
チームにあると言えます
例えば芸術作品などは
ある日天啓に導かれ
一人で作品として完成させるのかもしれません
ではそれを世に出すのは?
高価な道具や材料を安価で仕入れるためには?
それを他の誰かに見てもらうためには?
真の創造力とは共同作業のプロセスにあるそうです。
「わたしたち」はつねに「わたし」よりも強力だから
オオカミだってチームでかかればグリズリーを倒せます
そのチームには誰が必要でしょうか?
自分の不得手は他人の得手で補えば不得手はなくなります
そういう場所が
シェアアビリティスペースである
エニシアだと思います。