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『予定利率』とは?
簡単にお伝えすると予定利率とは、契約者に約束する運用利回りのことです。そして、予定利率が高い保険は条件のいい「お得な保険」です。
それなら『予定利率=預金金利』で間違ってないじゃない!と思われるでしょう。
ところがそこに落とし穴があるのです。
ここから先がなかなか他では聞けない肝の部分です。
実は私たちが支払う保険料を全額、保険会社が予定利率で運用してくれる訳ではありません。(銀行の預金金利と違うというのはここです)
実際は預かった保険料から会社の経費などを差し引いて、その残額を予定利率で運用すると言うことなのです。
したがって、利回り自体は、予定利率を下回ることになります。(それも多少ではなく、大幅なことも)
予定利率というのは、あくまでも保険会社に支払われた保険料のうち「積立しておく部分」にしか、かからないのです。
ここで生命保険の保険料の内訳を詳しく見てみます。
その保険料は大きく「死亡保険料」、「貯蓄保険料」、「付加保険料」という3種類に分けられています。
[死亡保険料 ]
被保険者の「死亡リスク」に対する保険料。今死亡するリスクに対してかかる保険料で死亡保険におけるコストにあたる。
[貯蓄保険料]
被保険者の将来の「満期金」や「年金」の財源。または長期保険の場合は「将来の死亡リスクに対する死亡保険料の積立」部分のための保険料。
[付加保険料 ]
保険契約にかかる各種費用のための保険料。要するに保険会社の儲けに当たる部分。人件費や書類作成料、維持管理費用など。
このうち、予定利率が適用されるのは「貯蓄保険料」として支払われている部分のみということになります。
そのため、実際に表示されている予定利率が実際の収益金となるわけではなく、それよりも必ず少なくなるということになるのです。
これでわかりましたね。
『予定利率=預金金利』ではないということが…
とても重要な部分ですので、しっかりと覚えておくようにしましょう。