スタッフブログ
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アメリカの国務長官を務めたことのある
コリン・パウエル氏とトニー・コルツ氏との共著
『リーダーを目指す人の心得』に書かれていた内容です。
国務長官が、警備の目をかいくぐって
駐車場まで下りていくと-
そこで働いている方々は
毎朝、ものすごい苦労をして車を詰め込み
車のキーを預かったら、隙間がほとんどないほどきっちり
縦に並べて駐車していたようです。
そこで係員の方と雑談したあと、
不思議に思ったことを聞いてみたそうです。
「毎朝、車が次々に到着するとき、最初に出られる位置にどの車を止めるのか
2番目、3番目にどの車を停めるのか、どうやって決めているんだい?」
この答えは
駐車場に着いた時に車の窓を開けてにっこり笑いかけ
係員の方の名前を呼んだり声をかけてくれる人は最初に出られるところに駐車する。
係員の方に気づきもしない人は最後に回されるというものでした。
その後、国務長官は会議で幹部たちに
『敬意や思いやり、優しい一言をもって接して悪いということはありえない。
どの職員も欠くことのできない人だ。どの職員も、そういうふうに見られたいと思っている。』
と話したそうです。
組織に属する人はその一人一人に価値があり
またその価値を認められたいと思っています。
人間というのは承認と励ましを必要としています。
職務は違えど
同じ人間であり『ありがとう』と言えることをしている。
係員の人がいなければ自分の仕事を全うすることもできない。
組織が成功するとき、その仕事にくだらないものなどないー。
感謝を表すことができなければ
駐車場の出る順番は後回しになり
貴重な時間を失います。
日本のように縦の序列があると
駐車係になった時
役職順でという対応になるのかもしれませんが
もし全てがフラットな状態でしたら
私も声をかけてくれた人、気持ちよく接した人を
速やかに出られる位置に駐車しようと思います。
自分の身に置き換えれば
当たり前ですよね。
そして感謝を示すことはとても難しいことではないはずです。
誰もがしようと思っても
努力して何年かけてもできないことでもないはずです。
敬意や思いやりを持って悪いことなんて
何一つないのなら
そういうものは前面に出しておいたほうが良いです。
最終的な決め手になるのか否かは
確実にとは言えませんが
人は一人では生きてはいけませんので
そういう些細なことをおろそかにしてはいけませんね。
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