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日本に帰国してから2年が経過しましたが
海外の企業を離れて一番恋しいのが
サバティカル休暇です。
確かに日本の企業に勤めていた時も
夏季休暇や冬季休暇は取っていましたが
このサバティカル休暇は1か月以上の休暇を与える制度です。
そして、私が勤めていた会社では1年間の休暇がもらえました。
その間、旅行や学校に通うことができます。年次休暇と違い休暇の理由に決まりはありません。
介護やボランティアにあてて復職が保障されています。
欧米先進国で進んでいるサバティカル休暇制度ですが
日本でもワークライフバランスの重要視されてきており、
通常の年次休暇が取りづらい日本の労働環境を改善するためにも取り入れてほしい制度だと思います。
私が勤めていたところは
この1年のサバティカル休暇について1年以上の就労実績がある人なら
半年で3人までは応募できるというようなものでした
旅行やボランティアなど何に1年間使ってもかまいませんが
行先を教えてくれるなら
その旅費は出すという変わった特徴がありました
サバティカル制度は社員にとってメリットは想像しやすいように思います。
仕事を辞めなければできなかったことが出来たり
新しい経験を積むことで個人のひいては会社の財産となることもあります。
会社側にとってのメリットはなんでしょうか。
私が勤めていた会社では明らかでした。
閑散期に給与を払いたくないからです。
ここでリストラしてしまうと、あとあと困る。
でも今は給与の支払いを少しでも抑えたい
そうするとサバティカル休暇募集が出ていました。
こうした企業のメリットは
私がいたところだけかもしれませんが
過労で離職して人材確保が大変になるくらいなら
余裕がある時に休暇を取ってもらって復帰後存分に働いてもらう。
そうすると身体的負担と精神的負担を軽減できる可能性が考えられます。
いいことばかりのように聞こえますが
日本でこの制度を導入するには大きな問題があります。
そもそもこの休暇をとる社員がでてくるのかということです。
有給休暇でさえ二人に一人が取っていなかったり
業務の遅れ懸念や遠慮から
取得することができないということが問題点として考えられます。
これまでの日本の働き方だと
どうしても残業してしまい
他の社員や上司に気を使ってしまうのもわかります。
しかし、せっかく働き方改革が叫ばれてきた現在なら
思い切ってサバティカル休暇をとってみるのも良いのではと個人的には思います。
リフレッシュした状態で生まれる仕事の方が
残業疲れから生まれる仕事より素敵かもしれません。
すでに取り入れている日本の企業もあるので
自身の生活にあった働きというものを一度考えてみてはどうでしょうか。
休みばっかりでも退屈してしまいますしね。